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第2回JAPAN MEATING@陸前高田 1
 去る6月3日(金)、第2回のJAPAN MEATINGを前回と同様、岩手県陸前高田市特別老人ホーム「高寿園」で開催しました!

前回は本当に有り難い事に、みなさん喜んで下さり、今回も開催させて頂ける事となった。
今回は平日と言う事と、仮設住宅や親族や知人の家に移られた方もいらっしゃると言う事で、人数も少し減っているだろうと予測して準備させて頂きました。
本当に刻一刻と状況は変わっている。
こちらからの参加人数も、前回は大型バスと中型の2台だったが、大型1台に絞り、約60名の参加となり、私は前回は保冷車で野菜を積み込んだり、肉のピックアップ等もあった為、前日の朝に出発しなければいけなかったのだが、今回は本当に殆どの準備を横浜妙深寺で行って下さったので、夕方に新幹線で横浜へ向かわせて頂いた。


本当に前回以上の段取りの良さと、経験を踏まえた準備により、着いた頃にはもう既に積み込み等は終わっていた。申し訳ありません…

実は、今回は平日の為29ersの参加者が少なく、カタチは主催とさせて頂いたのだが、資材から肉を除く食材まで全て妙深寺でお世話下さった。
そういった事を恩着せがましく言う人も居なければ、鼻にかける人もいない。
こちらとすれば本当に恐縮の至りで、申し訳無いと思っているのに、逆にありがとうと皆が言われる。
本当に素晴らしいと心から思う。
29ersのBBQ炊き出しを共にさせて貰う事を誇りに思う。
私も共に、そういう姿勢を学ばせて頂き、現場に於いてもそういう気持ち、貴重な経験をさせて貰っているという気持ちで臨めているからこそ、またこうして炊き出しをして欲しいと言って貰えるのだと思う。
ありがとうございます。

さて、前日の2日までは、ご存知の通り以上に早い梅雨入り、台風の影響で全国的に豪雨に見舞われ、関西は2日には雨足も弱まり、不安は減ったとはいえ、雨を追いかけるカタチになるので、非常に天気が不安だった。
我々は雨に見舞われても勿論決行するつもりだったが、実際には現地の方の健康状態等を考えると、晴れている方が望ましい。BBQ炊き出しなのだから当然だ。
横浜に着いた時はやはり雨雲に追いつき雨。
夕方には資材と材料を積んだトラックは先発し、22時頃に我々も出発。
3日早朝5時に前回同様長者原SAを目指す。



安達太良SAにて。
やはり2回目だと、あまり苦にならない。
ここで黄色いTシャツを来た外人の集団が居た。長松ご住職がどこからか聞くとモルモン教でアメリカから来ているらしい。凄い事だなと素直に思う。
負けてはいられないと、気合いを入れ直す。勝ち負けでは無いが…

4時半過ぎに長者原SAに到着。



ここで京都組と合流。
右から2番目は妙深寺にブラジルから来られているフェレイラ拍是師。日本語、英語とも全く話されないが、南米らしい明るくて気さくな方だった。
京都組は真ん中赤いブルゾンの神田氏が、本格インドカレーチェーン店のタージマハールから200食分のカレーとナンを協賛して頂き、持ってきて下さった。
左から、前回に引き続き参加の植高さん。前回は殆どの道程を運転して下さった。
次にJBBQA(日本BBQ協会)の上級インストラクターにして吉本若手芸人の竹田くん。今回は本格的に肉焼きチームの核として動いて貰う。
神田氏の右は、京都妙福寺の松本現薫師。実は入れ替わりだが、同じ龍谷大学ラグビー部出身。
一番右は、今回の陸前高田入りで重要なセレモニーの為に御尽力下さった福原氏。それに関しては後程書きます。

やる度にバラエティに富んで行く。

今回も成功の予感。
勿論気を緩めてはいけないし、緩めてはいない。
そうなってしまっては意味が無い。
でも天気がそれを望んでいる様だった。

続く
| JAPANMEATING | 02:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
陸前高田BBQ炊き出しレポート5 終わり
PCの不具合で続きが遅くなってしまってすみません。

 無我夢中に焼いた、動き回った。
みんな一生懸命。よく使う言葉だけど、その言葉が一番しっくりくる。

でももう一人、今回の炊き出しで、僕達を救ってくれた人がいる。

子供1

緊張で不安の中準備を進める我々の所をウロチョロしながら
「お腹減った〜!お肉まだ〜?」
って、本当に和ませてくれた彼。
結局名前も聞けなかったけど、ありがとう。
みんなそれを聞いた時、よし!っと思った。
一気に明るくなった。
今頃どうしてるかな…元気にやってるかな?
また会ってありがとうと言いたい。
子どもとキャッチボール

凄く野球が好きみたいで、メンバーとキャッチボールをして元気に遊んでいた。

プロ野球選手を夢見て頑張って欲しい。
我々が出来る事ってほんの小さな事だけど、これからの子供たちの為に少しでも貢献したいと心から思った。

炊き出しも終了に近づき、みなさんもお腹いっぱいに食べて下さり、もうそろそろ終わりの準備なのかな、と思っていたころ、近所の中学の若い子達が来てくれた。

チームメイトを何人も亡くした野球部のみんな、女子バレー部のみんな、練習着のまま駆けつけてくれた。
おそらく練習さえままならない状態だっただろう。
ニュースでも報道されているように、震災直後から、復興や救助活動のため、活動も余儀なくされていたことと思う。
せめて熱々の美味しいモノをお腹いっぱい食べて貰おうと、またわさわさと動き出した。




夕方になり、一部片づけ出した時に、バレー部のみなさんが集まって、我々に本当に有り難い、御礼のメッセージをくれた。


謙遜抜きで、こちらこそ一杯食べてくれてありがとうと言いたい。
そこに希望がある事を身を持って教えてくれた。
最近はニュースでも、被災地で頑張り、希望に向け動き出した人たちの報道が多くなってきたけど、まだまだ問題は集積しているし、ままならないのは当然だと思う。
でも、この若い子達が経験した事、その中でも希望を捨てずに、少しづつ、強く一歩一歩を踏み出して行く事こそ、これからの東北、日本の支えになって行くのだろうと心から思った。
これからも精いっぱいサポートしていきたいと心に誓う。

震災から3カ月近く経ち、状況は刻々と変化し、焦点は変わってきているけど、何よりそこで生活している子供たちや、これから生まれてくる新しい命こそが希望であり、光だと思う。

国を為す基本は人。
人の心。
炊き出しでは主に食糧をはじめとする物資を供給する事が目的だけど、それを忘れないでいたい。
僕は戦争を体験していないけど、恐らく戦後の復興の支えとなった人達も、そういった想いを胸に頑張って下さったのだろう。
当時と比べ、技術の大幅な進歩により、復興のスピードは早いだろう。
新たな、原発という日本どころか世界にとって、大きな問題を除き。

でもそのスピードで、この一番の基本的な事を忘れてはいけないと思う。
本当に微力ながら、それを胸に、活動を続けたいと思う。


最後に、今回の炊き出しに参加下さったONE FOR ALL PROJECT、AK GROUPの雨宮社長が、陸前高田から、炊き出し後に大船渡に物資を運ぶ際に撮った偶然とは思えない感動的な写真を。



そこには愛が溢れていた証拠だと思う。



TWENTY NINERS代表 倉田謙志


| JAPANMEATING | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
陸前高田BBQ炊き出しレポート4 炊き出し風景
 「高寿園」に入ったのは29日朝8時頃。
先発隊のトラック、中型バスはもう現地に到着して、いつでも荷降ろしが出来る状態だった。
建物の前にある広場で炊き出しをやらせて頂く予定なのだが、この施設に身を寄せられている方々の車をどけて頂かなくてはならないので、しばしバスで待機。
天気は快晴!!
一度どん底まで下がってしまったテンションは、先ほどの桜に続き、前日までの大雨と打って変わっての日差しにも後押しされ、ドンドン上がっていく。
気になって先のバスを降り、現場を確かめに行くと、子供たちがバスケットゴールで遊んでいた。
思っていたよりものどかな環境に胸を撫で下ろしつつ、いよいよか、と緊張感も高まる。
トラックの駐車スペースができたと同時に荷降ろし開始。
総勢90名のスタッフが一斉に動き出す。半数が一列になり、ドンドン荷物を下ろし、半分がテントの設営やBBQセットの組み立て、配置を始める。
あっと言う間にだいたいの設営は終わった。
29ersのメンバーとAK-GROUP、マグマスパジャパン、ヒロミさんグループが肉焼き担当。
BBQセット12台を牛4、豚4、ラム1、焼き野菜及び予備が2、炭起し用が1に振り分け、一斉に炭起しをスタート。
開始30分前位にはいつでも焼ける体制が整っていた。
本当は現地の皆さんも一緒に焼きながら食べれたら、と思っていたのだが、やはり炊き出しだし、最初から沢山の方々に食べて頂こうと思ったら、それでは間に合わないので、配膳用にテントを一つ貸して貰い、女性陣にその役をやって貰った。
写真を見てもわかる様に、何故か肉焼き係はイカツイ男ばかりが集まっている。
万全を期して、最初は裏方に回って貰った方がいいかと考え、それに絵的にも、いかにも肉食系の男たちが、汗水流しながら黙々と焼いている方が美味しそうだ。
肉ブース1肉バックヤード1
肉バックヤード2

その他のブースもスタンバイOK!
今回は本当に多種多様な献立が集まった。
やはり、普段冷たいものばかりしか食べてらっしゃらないのだから、アツアツのメニューを、というテーマだったので基本は皆で持ち寄ったBBQコンロ、野菜炒め、炊きたてのご飯用にガスを用意した。
一番最初に無くなったのは、あのサルバトーレから御提供頂いたピザ。
流石に窯を持ってくるのは無理だったので、あらかじめ前日に焼いて下さったモノを、鉄板で温めてお出ししたのだが、これが大反響!
さすがに他の炊き出しでもピザはどこもやっていないだろう。
ほんの1時間もしないうちに完売。
ピザブース1
ピザブース2
ピザブースは(株)タイムラインの磯貝社長率いる精鋭チーム。
サルバトーレ氏と公私ともに仲が良い磯貝社長の人脈がなせる業。
アツアツのピザを久々に口にするのは、現地の方には本当に予想外だったと思います。

続いて野菜炒め。
今回の野菜は、JA秦野、(有)京都成和ベジタブル、茨城の農家の石井さん、ホクト(株)、その他沢山のご有志によって400kg近く集まった。
実は、野菜は最後まで中々集まらず、開催1週間前に決まった。
我々29ersは肉の使者だけど、被災者の方々の健康、栄養を考えると、やはり新鮮な野菜は不可欠だし、これだけの素晴らしい野菜が集まったのだから、沢山、より多くの人に食べて頂きたいので、BBQスタイルは止めて、野菜炒めにする事にした。
これは、炊き出しの経験が豊富な妙深寺の方の提案で、実際に的確な判断だった。
経験は何よりも頼れる。私の様な何も知らないヒヨっこが全て決めていたら、やはり不満の声が上がっていたかも知れない。ありがたいアドバイスだった。
野菜炒めブース1

野菜炒めブース2野菜炒めブース3

集まったのは、キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、ピーマン、長ネギ、シイタケ、きゅうり、レタス、紫芋、ジャガイモ、トマト、その他細かいご有志を含むと本当に多種多様だった。
野菜はその他、新鮮なサラダ、これはブラジルとの交流が盛んな妙深寺ならではの、なんとブラジリアンドレッシング!
この殆どの野菜の切り出しやその後の袋詰め等、人手がかかり、かつ地道な作業を、前日から妙深寺でご婦人方総出で行って下さった。有り難いの他に思いつく言葉が無い。
くどい様だが、実際に現地に行かせて頂いた我々の陰には、こういった、心ある方々が沢山いる。
陰なんかではない。本当の主役は、快く協賛頂いた方々、ご有志下さった方々、準備をして下さった方々、地元でエールを送って下さった方々だと思う。
いわば、みなさんの栄養となる肉、魚、野菜、ピザ、味噌汁、全ての食材はこの方々、我々は調理させて頂いただけにすぎない。
感謝。

続いて清水、清啓寺からは新鮮な魚。
魚1
魚ブース1
魚ブース2

ここ陸前高田は海沿いの町だ。
本来なら新鮮な魚など珍しくも無いかもしれない、というか珍しく無い。
でも、普段食べていた新鮮な魚も、目の前に海があるのに食べられない状態だと言う事はご存知の通り。
アジの開き、スズキのカマが大漁!
日本人にとっては魚もれっきとした肉です。
欧米人は{FISH」と区別するが、日本では「魚肉」です。
やっぱり日本人の心だと思う。
特にご年配の方は本当に喜んでいました!

日本人の心と言えば、やっぱりお米。
今回は妙深寺の杵鞭さんがなんと300kgの無洗米をご提供下さった。
長松ご住職の、アツアツの炊きたてご飯を食べて貰いたい!という想いに応えて下さったのだ。
炊きたてご飯って、普段普通に食事出来てる我々にとっても格別なのだから、現地の人々にとっては一番ストレートに喜んでいただけたのでは無いかと思う。
炊きたてごはん1
炊きたてごはん2

実際、被災地では、現在は状況はずいぶんと良くなったらしいが、殆ど毎日冷えたおにぎりしか食べてらっしゃらないそうだ。
電気やガスが無い環境でご飯を炊いてみろともし言われたら、私は出来ない。ましてや、何百人のご飯となれば尚更だ。
現地での手間を考え、無洗米にして下さった。
本当に何から何まで、心遣いが身に染みた。
相手を思いやる心がどれだけ有り難い事か、勿論被災者に対してではない。炊き出しを行う我々の事を気遣って下さる事が、結果として成功に結び付いたと言える!

それから、何と言っても今回の目玉はこれ、シュラスコ!
シュラスコ2
シュラスコ3

あれだけ大きな肉の塊が、最後にはこんなになってしまった。
これは大和、法深寺の清水ご住職が、6年間のブラジルでの御奉公中に覚えてこられたそうだ。
シュラスコ専用の鉄棒台はなんと自作!
残念ながらご住職は写真に写っていないが、お話させて頂いたがなんとも気さくで朗らかな方だった。
言わずとも知れた肉好きの私は偵察に行った際にかぶりつきたい衝動に駆られたが、生唾と共に呑みこんだ。
この鬱憤は現地の方に晴らして頂かないと意味が無い。

そして、隠れた人気メニューだったのは、29ers創始メンバーの小池が実家から送って貰ったラム肉だ!
女性はあまりラムを好まないが、やっぱり本場のラムは違う。旨い!
10kgしか無かったのだが、経験の無い人達もリピートして最後には無くなった。
ラム1

ラム2
ラムは油が網で落ちると美味しく無いので鉄板で。
29ersのやる炊き出しはやはり肉は豊富に揃えたかったので、これは本当にベストチョイス。
小池君のお父さんお母さん、ありがとうございました!

何と言っても今回のメインは牛肉と豚肉!
前回も書いたが、米国食肉輸出連合会からご提供頂いた総量300kgのお肉達。
黙々と焼き続けるイカツイ男たちがせっせと焼きあがったお肉を大きなバットに積み上げて行く。
それを愛想のよい、笑顔が素敵な、そして頼もしい女性陣が運び、みなさんに配膳していく。
米国からのお肉をカットし、小分けにして、晴海ふ頭での引き渡しまで手配して下さったプリマハム、クリップハウス、ダイショーのみなさんのご厚意を無駄にせん、と一生懸命焼いた。

肉焼き1

日本BBQ協会からの助っ人、よしもと芸人のマスタング竹田くん(名刺にはBBQ芸人と書いてあった)のアドバイスもあり、段取り良く焼けた。
時折配膳の女性から「牛肉足りて無いよ!」とハッパを掛けられても文句一つ言わず、皆が心を一つにして焼いた。

女性肉部隊
肉と子供

AK-GROUP社長の雨宮くんは自分のお尻に火が付いているのも気が付いていない。

火が付く雨宮君

今回の29ersのテーマは、

ONE SOUL AROUND THE MEATS!!
「肉を囲んで心を一つに!」

その通りになった。
最初このテーマをスタッフTシャツに、ロゴと共に大きくプリントするのはどうか…と思った瞬間もあったけど、今では誇らしい。

スタッフT

11時半の炊き出し開始の放送が流れる前は皆、表情が固かった。
勿論強行スケジュールだった疲れもあったけど、何より現地の方の笑顔を見れるか、想いは届くのか、という不安が殆どだっただろう。

始まってからは殆ど時間の感覚が無い。
笑顔を見る度に、その嬉しさで夢中になって頑張った。
スタッフは勿論、周りからは不満の声など少しも聞こえてこない。
いつの間にか、あれだけの不安がどこかに消えていた、その事を忘れていた。

続く
| JAPANMEATING | 01:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
陸前高田BBQ炊き出しレポート3 〜陸前高田市内〜

一週間前から、資料の作成やらWEB会議やらで、十分に睡眠時間が取れていなかったので、車中では殆ど寝ていた。
長者町SAに着いたのが29日の午前5時過ぎ。
途中何度か渋滞はあったものの、予定通りに着いた。
ここのSAはそう大きくないのだが、輸送車両や自家用車で一杯だった。
見物客も多数いると聞いていたし、49日とGW初日と言う事も重なっての事だと思う。
現地から、周辺の状況を考慮し、駐車スペースを少なくする為に台数の削減を言われていた理由がわかった。
一関ICから一般道へ、やはり渋滞だ。
先発隊はどこまで行っているのか気になるが、迂回路も無い為無事予定通り着く事を祈るばかり。

朝日が昇り始め、目的地に近づくにつれ周辺の様子がはっきりと見えてくる。山間を走っているがあまり変わりは無い様に感じる。
少しづつ降りてくると、突然、一定の高さにある所から、津波の被害にあった民家が少しづつ見えてくる。
倒壊した民家1
倒壊した民家2

恐らくこの辺りは、津波の最後部なんだと思われる。
この民家より後ろは見えないが、一階部分は浸水しているのがわかる。
バスで走って来た感覚では結構高い所の気がしたのだが…

段々下るにつれ被害が大きくなっていく。

あまりこういう写真を掲載するのは不謹慎かも知れないが、テレビで映される映像より格段に迫力があり、離れた土地で暮らしている我々には想像もつかない悲惨さで、縁あって現地に入らせて頂く事が出来た我々が見て感じたものは伝えなければならないと思う。

山間部から、海沿いの市街地へ入ると、思わず息を呑んだ。
津波が無ければ、美しい海と、自然と調和した、誰もが懐かしさを覚える、暖かい風景、街並みが広がっているはずの場所…
自衛隊の懸命の作業により、瓦礫はずいぶん撤去されたらしいが、初めて訪れたモノにとっては、理解するのに時間がかかるというか、どう表現していいのかわからない。

窓からの風景1

撤去作業1

全員茫然と見ていた。

道路も、瓦礫を撤去して通れるようにしてあるだけで、恐らく全ての道が表に出ている訳では無いのだと思う。
少し広場の様になっている、何台か車を停めれる場所に一旦停泊して、その先の「高寿園」へ続く橋がバスが通れる状態か確認するのを待った。
そこで一旦外に出て周りを見渡した。








この4本の鉄柱は野球場の証明らしいが、球場は跡片も無い。
津波のパワーの凄さがわかる。



わかりにくいかも知れないが、鉄柱が根元から曲げられている。

この様な、本当に想像するのも恐ろしい津波に実際に遭われた方々の心情を考えると、炊き出しとは言え、大勢で押し掛けていくのはどうなんだろう…と不安に襲われる。
恐らく初めて訪れた殆どの人が思っていたに違いない。
みんな口数が少ない。

確認作業が終わり、いよいよ高寿園へ出発する。
重苦しい車中。
そんな我々の心中とは裏腹に、太陽が燦々と照り始め、広すぎる空に居座っていた雲が、少しづつその重い腰をあげ、どこかに移動し始めていた。

大型バスがギリギリ通れる程の橋を通っていると、一生忘れられないであろう光景が目に飛び込んでくる。

瓦礫の中に咲いた桜

我々の街では、もうとっくにお花見のシーズンは終わって、咲き誇る満開の桜を見て来たはずなのだが、この、瓦礫の中に一本だけ、しかも大半の枝は波にさらわれてしまっている桜は、みすぼらしいどころか、日本中のどの桜よりも立派に、凛として、誇らしげに、上を向いて咲いていた。
地元の人たちも、丸ごと波に呑まれたこの桜はもう咲かないだろうと言っていたらしい。

我々はこの桜に勇気を貰い、「よし、やるぞ!」と沈みかけた心を奮い立たせる事が出来た。

心から感謝したい。
今回の炊き出しの成功は、この桜のお陰だと言っても過言では無いと思う。
ありがとう。


続く

| JAPANMEATING | 16:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
陸前高田BBQ炊き出しレポート2

4月28日の朝7時に京都メンバーと合流し、最初の救援物資をピックアップし、一路横浜へ。
京都からは、私の大学ラグビー部時代の友人が経営する螢哀蝓璽鵐謄ノさんが手配、提供してくれた2t保冷車に2人、自家用車に4人乗りこみ、覽都成和ベジタブルさんから提供して頂いた籠一杯の野菜を積み出発した。
この6人のうち、4人はこの日初めて顔合わせをした。
ここから約1000km以上離れた岩手県陸前高田まで、知らない者同士が同じ目的を持って旅路を共にする。
凄い事だと思う。
前日の夜遅くに、無理をお願いし、29ersの代表として、主催者として、無事この旅が終わる事、参加者全員が無事に帰宅出来る事を、京都でお世話になっている長松寺で御祈願させて頂いた。
今回後援して下さった妙深寺始め、沢山のお寺でも我々の企画参加者の安全、被災地の早期復興を、ずいぶん前から御祈願頂いているので「大丈夫、必ずやれる!」と思っていたが、やはり緊張する。
名神高速から新名神、伊勢湾岸自動車道、東名と乗り継ぎ、日本を象徴する富士山に今回の成功を祈りつつ、妙深寺に到着したのは午後3時頃。
富士山
GW前だったので予想以上にスムーズに辿りついた。
今回各地から御提供頂いた野菜や資材は全て妙深寺に集めさせて頂き、もう朝から準備を進めて下さっていた。
以前からの打ち合わせで、野菜をBBQにした場合、今回の様な大人数が対象だと、スピードが遅くなり、スムーズに現地の方に提供出来ないのではないかという不安もあり、野菜の大半は、野菜炒めいにして提供しようと決め、その為に、妙深寺の御信者さん達が共同で野菜の切りだしを行って下さっていた。
ご住職の長松清潤師始め、皆様に御挨拶し、17時の東京、平和島の山手冷蔵センターでのおの受け渡しに出発。
29ersとしては、やはり300kgという量に興奮を覚えずにはいられない。
ましてや、被災地の方の元気の源として御提供頂いた貴重なお肉なら尚更の事。
今回、おの手配に四方八方に手を尽くし、色々な方に協力を仰ぎ、それでも1週間前でもまだ決まっておらず、本当に頭を抱えていた時、29ersメンバーでもあり、私の兄貴分でもある螢蹈Ε織垢梁緝宗⊂泉氏からメールが入った。
「米国食輸出連合会が、牛肉150kg、豚肉150kgを御提供下さる!」
震えた。
兄貴の人脈は凄いし本当に敬服する。
そして何より偶然にも、この米国食輸出連合会も、今回の東北大震災で、支援する糸口を探していた所だったという事にビックリした。
この時、更に使命感が何十倍にも膨れ上がった。
そういう経緯もあり、貴重な、大切なお肉を積み込み、継続し、着々と準備を進めて下さっている妙深寺に急いだ。
肉300kg
一箱が10kg、黄色が豚肉、茶色が牛肉

妙深寺に着くと、既に積み込みが始まっており、手伝いながら、こういう大規模な炊き出しやイベントは、統率が取れていないと、何より協力なリーダーシップのある人がいないと成功しないと実感。
普段から尊敬している長松ご住職の凄さ、行動力、実行力を改めて実感した。

積み込み1

今回は4t車、2t車、我々が載って来た2t保冷車の計3台と、大型バス、中型バスの計5台で横浜から出発する。
出発時刻が近付くにつれ、緊張が高まる。
積み込み2
積み込み3

最終の保冷車の積み込みが終わりに近づくころ、この日28日は震災から49日にあたり、前日に先発した妙深寺の炊き出し部隊が陸前高田で大渋滞に巻き込まれ、昼の予定が夜になっていた事から、急遽3台のトラックの資材部隊、設営部隊を前倒しで出発する事が決まり、見送り、妙深寺の最終合流メンバーを待つ間、本堂をお借りし、また御祈願させて頂いた。

22時半ごろメンバーが到着。
このメンバーの中には、29ers創立メンバーの小池もいる。
互いに自分の仕事を日々こなしながら試行錯誤し、苦楽を共にした、重要な人間。
私も少し緊張がほぐれた。
彼が誘ってくれた今回初顔合わせの友人も一緒だ。
みんな仕事を終え、急いで準備し駆けつけてくれた。
しかも、小池の北海道の御実家がこの企画の為に、ラム肉とジャガイモを御提供下さった。
ありがたい。

現地の状況を鑑みて、参加メンバーを削らざるを得ず、残念ながら残る事になった方々の想いも載せ、さあ、いよいよ出発!

東京駅で待つ残りのメンバーをピックアップして全員集合。
ここには、今回およそ3年ぶりに会う以前の同僚の市田君がいる。
彼は野菜の調達に奔走してくれ、結果本当に沢山の野菜が集まった。
彼の人脈と行動力には驚いた。たのもしい。
彼が今の職場に就職して以来あまり話す機会が無かったのだが、職場でどれだけ信頼され、任されているか一目瞭然。
ありがとう。

全員揃った所で、何度も被災地へ足を運ばれている長松ご住職から、現地の状況、注意点等を御説明頂き、不肖の身ながら主催者としての挨拶をさせて頂き、バスは東北道、長者原SAを目指す。
ここではタレントのヒロミさんや、IFSの安達氏半田氏、マグマスパの小泉代表のグループ、古からの友人の湯原君達と待ち合わせ、一関ICから一般道で陸前高田市街に入り、開催地の「高寿園」を目指す。

へ続く
いよいよ陸前高田市内へ

| JAPANMEATING | 20:40 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
陸前高田BBQ炊き出しレポート

今朝自宅に戻りました。
本当に怒涛の2日間。
もう2週間前位から打ち合わせや確認事項やらで睡眠が満足に取れない状態が続いたけど…
でも、そんなのぶっ飛んだ。
偽善と思われようが、構わないという気持ちです。
そんな風に思う人はこの大変な状況をキチンと感じている人ならまず居ないと思うけど。
でも、人間は弱い。
感情に支配される時がある。
現地の人も同じ。
震災直後から状況は刻一刻と変わっている。

前回のブログで告知させて頂いた様に、昨日29日、陸前高田の施設で29ers主催のBBQ炊き出し、JAPAN MEATIGを開催させて頂いた。
沢山の協賛や後援を頂き実現したこの支援活動は、参加して下さった皆様、応援して下さった皆様、何より現地の方々に沢山の笑顔と、勇気、絆を共有出来た最高の炊き出しだったと実感している。
支援活動に上下や格付けなんて無い。
でも、そう思える様に十分な準備や段取りを重ねて重ねて来たのは間違い無いし、今回初めて顔を合わせる人が多数いたのに、たった二日間で共有出来たものの大きさは、自分の人生の本当に貴重な経験になった事に疑う余地は無い。

まず、不肖の身ながら今回主催として立てて頂いた私から、協賛下さった皆様、何週間も前から準備段取りをして下さった皆様、陰ながら応援下さった皆様にまず感謝の意を表したいと思います。

本当に本当にありがとうございました!!

現地の皆様には本当に本当に喜んで頂きました。
そして特に、今回我々が開催するずっとずっと以前より、現地で震災直後より継続して支援活動を行って来た方々の協力は、私を含め初めて支援活動するメンバーにとって、どれだけ心強い助けになったか…その方々の地道な活動があったからこそ成功した事をもう一度感謝したいと思います。
ありがとうございます。
被災地にはそういう方々が沢山いらっしゃいます。
そういった方々の後方支援も本当に大事な事だと実感致しました。
頭が下がります。
小さな希望を重ねて重ねて、そして大きな力にしていく。
その事を教えて頂きました。

今回のレポートは一回では書きつくせないので、まず最初の写真として、凄惨な状況の中においては小さな力でも、確実に、力強く希望を与えるこの写真を載せたいと思います。



津波に丸ごと呑まれ、咲かないだろうと言われていた桜。
現地に着き、凄惨な現状を目の当たりにし、ショックを受けた我々を励ますかの様に、空に向かって力強く咲いていた。
自衛隊や現地の方々の努力により整備は進んでいるとはいえ、辺りは瓦礫の山。
本当に力を頂きました。
負けないという誇りを教えてくれました。
ありがとう。

| JAPANMEATING | 17:57 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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