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陸前高田BBQ炊き出しレポート4 炊き出し風景
 「高寿園」に入ったのは29日朝8時頃。
先発隊のトラック、中型バスはもう現地に到着して、いつでも荷降ろしが出来る状態だった。
建物の前にある広場で炊き出しをやらせて頂く予定なのだが、この施設に身を寄せられている方々の車をどけて頂かなくてはならないので、しばしバスで待機。
天気は快晴!!
一度どん底まで下がってしまったテンションは、先ほどの桜に続き、前日までの大雨と打って変わっての日差しにも後押しされ、ドンドン上がっていく。
気になって先のバスを降り、現場を確かめに行くと、子供たちがバスケットゴールで遊んでいた。
思っていたよりものどかな環境に胸を撫で下ろしつつ、いよいよか、と緊張感も高まる。
トラックの駐車スペースができたと同時に荷降ろし開始。
総勢90名のスタッフが一斉に動き出す。半数が一列になり、ドンドン荷物を下ろし、半分がテントの設営やBBQセットの組み立て、配置を始める。
あっと言う間にだいたいの設営は終わった。
29ersのメンバーとAK-GROUP、マグマスパジャパン、ヒロミさんグループが肉焼き担当。
BBQセット12台を牛4、豚4、ラム1、焼き野菜及び予備が2、炭起し用が1に振り分け、一斉に炭起しをスタート。
開始30分前位にはいつでも焼ける体制が整っていた。
本当は現地の皆さんも一緒に焼きながら食べれたら、と思っていたのだが、やはり炊き出しだし、最初から沢山の方々に食べて頂こうと思ったら、それでは間に合わないので、配膳用にテントを一つ貸して貰い、女性陣にその役をやって貰った。
写真を見てもわかる様に、何故か肉焼き係はイカツイ男ばかりが集まっている。
万全を期して、最初は裏方に回って貰った方がいいかと考え、それに絵的にも、いかにも肉食系の男たちが、汗水流しながら黙々と焼いている方が美味しそうだ。
肉ブース1肉バックヤード1
肉バックヤード2

その他のブースもスタンバイOK!
今回は本当に多種多様な献立が集まった。
やはり、普段冷たいものばかりしか食べてらっしゃらないのだから、アツアツのメニューを、というテーマだったので基本は皆で持ち寄ったBBQコンロ、野菜炒め、炊きたてのご飯用にガスを用意した。
一番最初に無くなったのは、あのサルバトーレから御提供頂いたピザ。
流石に窯を持ってくるのは無理だったので、あらかじめ前日に焼いて下さったモノを、鉄板で温めてお出ししたのだが、これが大反響!
さすがに他の炊き出しでもピザはどこもやっていないだろう。
ほんの1時間もしないうちに完売。
ピザブース1
ピザブース2
ピザブースは(株)タイムラインの磯貝社長率いる精鋭チーム。
サルバトーレ氏と公私ともに仲が良い磯貝社長の人脈がなせる業。
アツアツのピザを久々に口にするのは、現地の方には本当に予想外だったと思います。

続いて野菜炒め。
今回の野菜は、JA秦野、(有)京都成和ベジタブル、茨城の農家の石井さん、ホクト(株)、その他沢山のご有志によって400kg近く集まった。
実は、野菜は最後まで中々集まらず、開催1週間前に決まった。
我々29ersは肉の使者だけど、被災者の方々の健康、栄養を考えると、やはり新鮮な野菜は不可欠だし、これだけの素晴らしい野菜が集まったのだから、沢山、より多くの人に食べて頂きたいので、BBQスタイルは止めて、野菜炒めにする事にした。
これは、炊き出しの経験が豊富な妙深寺の方の提案で、実際に的確な判断だった。
経験は何よりも頼れる。私の様な何も知らないヒヨっこが全て決めていたら、やはり不満の声が上がっていたかも知れない。ありがたいアドバイスだった。
野菜炒めブース1

野菜炒めブース2野菜炒めブース3

集まったのは、キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、ピーマン、長ネギ、シイタケ、きゅうり、レタス、紫芋、ジャガイモ、トマト、その他細かいご有志を含むと本当に多種多様だった。
野菜はその他、新鮮なサラダ、これはブラジルとの交流が盛んな妙深寺ならではの、なんとブラジリアンドレッシング!
この殆どの野菜の切り出しやその後の袋詰め等、人手がかかり、かつ地道な作業を、前日から妙深寺でご婦人方総出で行って下さった。有り難いの他に思いつく言葉が無い。
くどい様だが、実際に現地に行かせて頂いた我々の陰には、こういった、心ある方々が沢山いる。
陰なんかではない。本当の主役は、快く協賛頂いた方々、ご有志下さった方々、準備をして下さった方々、地元でエールを送って下さった方々だと思う。
いわば、みなさんの栄養となる肉、魚、野菜、ピザ、味噌汁、全ての食材はこの方々、我々は調理させて頂いただけにすぎない。
感謝。

続いて清水、清啓寺からは新鮮な魚。
魚1
魚ブース1
魚ブース2

ここ陸前高田は海沿いの町だ。
本来なら新鮮な魚など珍しくも無いかもしれない、というか珍しく無い。
でも、普段食べていた新鮮な魚も、目の前に海があるのに食べられない状態だと言う事はご存知の通り。
アジの開き、スズキのカマが大漁!
日本人にとっては魚もれっきとした肉です。
欧米人は{FISH」と区別するが、日本では「魚肉」です。
やっぱり日本人の心だと思う。
特にご年配の方は本当に喜んでいました!

日本人の心と言えば、やっぱりお米。
今回は妙深寺の杵鞭さんがなんと300kgの無洗米をご提供下さった。
長松ご住職の、アツアツの炊きたてご飯を食べて貰いたい!という想いに応えて下さったのだ。
炊きたてご飯って、普段普通に食事出来てる我々にとっても格別なのだから、現地の人々にとっては一番ストレートに喜んでいただけたのでは無いかと思う。
炊きたてごはん1
炊きたてごはん2

実際、被災地では、現在は状況はずいぶんと良くなったらしいが、殆ど毎日冷えたおにぎりしか食べてらっしゃらないそうだ。
電気やガスが無い環境でご飯を炊いてみろともし言われたら、私は出来ない。ましてや、何百人のご飯となれば尚更だ。
現地での手間を考え、無洗米にして下さった。
本当に何から何まで、心遣いが身に染みた。
相手を思いやる心がどれだけ有り難い事か、勿論被災者に対してではない。炊き出しを行う我々の事を気遣って下さる事が、結果として成功に結び付いたと言える!

それから、何と言っても今回の目玉はこれ、シュラスコ!
シュラスコ2
シュラスコ3

あれだけ大きな肉の塊が、最後にはこんなになってしまった。
これは大和、法深寺の清水ご住職が、6年間のブラジルでの御奉公中に覚えてこられたそうだ。
シュラスコ専用の鉄棒台はなんと自作!
残念ながらご住職は写真に写っていないが、お話させて頂いたがなんとも気さくで朗らかな方だった。
言わずとも知れた肉好きの私は偵察に行った際にかぶりつきたい衝動に駆られたが、生唾と共に呑みこんだ。
この鬱憤は現地の方に晴らして頂かないと意味が無い。

そして、隠れた人気メニューだったのは、29ers創始メンバーの小池が実家から送って貰ったラム肉だ!
女性はあまりラムを好まないが、やっぱり本場のラムは違う。旨い!
10kgしか無かったのだが、経験の無い人達もリピートして最後には無くなった。
ラム1

ラム2
ラムは油が網で落ちると美味しく無いので鉄板で。
29ersのやる炊き出しはやはり肉は豊富に揃えたかったので、これは本当にベストチョイス。
小池君のお父さんお母さん、ありがとうございました!

何と言っても今回のメインは牛肉と豚肉!
前回も書いたが、米国食肉輸出連合会からご提供頂いた総量300kgのお肉達。
黙々と焼き続けるイカツイ男たちがせっせと焼きあがったお肉を大きなバットに積み上げて行く。
それを愛想のよい、笑顔が素敵な、そして頼もしい女性陣が運び、みなさんに配膳していく。
米国からのお肉をカットし、小分けにして、晴海ふ頭での引き渡しまで手配して下さったプリマハム、クリップハウス、ダイショーのみなさんのご厚意を無駄にせん、と一生懸命焼いた。

肉焼き1

日本BBQ協会からの助っ人、よしもと芸人のマスタング竹田くん(名刺にはBBQ芸人と書いてあった)のアドバイスもあり、段取り良く焼けた。
時折配膳の女性から「牛肉足りて無いよ!」とハッパを掛けられても文句一つ言わず、皆が心を一つにして焼いた。

女性肉部隊
肉と子供

AK-GROUP社長の雨宮くんは自分のお尻に火が付いているのも気が付いていない。

火が付く雨宮君

今回の29ersのテーマは、

ONE SOUL AROUND THE MEATS!!
「肉を囲んで心を一つに!」

その通りになった。
最初このテーマをスタッフTシャツに、ロゴと共に大きくプリントするのはどうか…と思った瞬間もあったけど、今では誇らしい。

スタッフT

11時半の炊き出し開始の放送が流れる前は皆、表情が固かった。
勿論強行スケジュールだった疲れもあったけど、何より現地の方の笑顔を見れるか、想いは届くのか、という不安が殆どだっただろう。

始まってからは殆ど時間の感覚が無い。
笑顔を見る度に、その嬉しさで夢中になって頑張った。
スタッフは勿論、周りからは不満の声など少しも聞こえてこない。
いつの間にか、あれだけの不安がどこかに消えていた、その事を忘れていた。

続く
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